准看護師の求人先が限られているって本当?

正看護師に比べると、准看護師の求人先には限りがあります。正看護師と全く同じ待遇で働くことは難しいので、転職を考えている准看護師の方は注意が必要です。ここでは、正看護師との待遇差などを比較しつつ、転職したい准看護師に注意してほしいポイントを紹介したいと思います。

准看護師の転職は不利?

スキルや収入を上げるために、大病院に転職を考えている准看護師の方は多いかもしれません。しかし、准看護師が大病院に採用される可能性は低く、小さな病院やクリニックに転職する方が多いのが現状です。以下では、准看護師の求人先が限られている理由に迫ります。
クリニック看護師へと転職するメリット・デメリット

<どうして大きな病院への転職は難しいの?>

なぜ大病院では准看護師は採用されにくいのでしょうか? 原因は「7:1看護体制」という制度にあります。7:1看護体制とは、簡単に言うと「7人の患者に1人の看護師を配置する」というシステムです。この制度を導入すると、診療報酬を高めに設定できるというメリットがあります。

しかし、7:1看護体制にはデメリットがあります。それは、通常の「10:1看護体制」と比べ、看護師の必要数が大幅に増えることです。

「看護師が足りないなら准看護師の求人も増えるんじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、それは違います。なぜかと言うと、7:1看護体制が指す看護師とは「正看護師」であり、准看護師は含まれていないからです。

この制度の影響もあって、大病院は正看護師を優先的に採用するようになり、准看護師は採用されにくいのです。これ以外には、准看護師に対する偏見も原因としてありますが、この辺は後で述べます。
狛江市薬剤師会

准看護師と正看護師の待遇差とは?

ここからは、准看護師と正看護師の待遇差について、詳しく見ていきたいと思います。

<正看護師と准看護師の待遇はどう違う?>

准看護師は「自己判断での看護行為」はできず、正看護師は「主体的な看護が可能」など、両者の権限には違いがあるとされています。しかし、実際の現場では、准看護師も正看護師とほとんど変わらない仕事をこなしているのです。

それにも関わらず、准看護師の待遇は正看護師と比べるとあまり良くありません。准看護師と正看護師の年収差はかなり大きいです。さらに、年収差は年齢が上がるほど広がっていきます。20代前半でも正看護師との年収差は約94万円もありますが、40代前半になると約101万円もの差になってしまうのです。

准看護師のほうが正看護師よりも年収が低い理由は?

なぜ准看護師は正看護師よりも年収が低くなるのでしょうか。以下ではその原因に迫りたいと思います。

<資格を取得する労力の違い>

資格を取得するまでの労力の差が、看護師になった後の給与や年収にも大きく影響しています。准看護師免許が最短2年で取得できるのに対し、正看護師は看護学校などに3~4年通う必要があります。

正看護師になるためには、多額の学費を払い、膨大な勉強量をこなさなければなりません。だからこそ、正看護師は入職後、労力に見合った高待遇で雇ってもらうことができるのです。一方で、准看護師はそこまでの労力・コストがかかっていない分、待遇もそれ相応に抑えられています。

<准看護師に対する偏見>

准看護師は医師もしくは看護師の指示の下で業務を行う必要があり、主体的な看護はできないとされています。ですが、実際には准看護師も正看護師と同じ仕事をしているケースがほとんどであることは、先ほども説明した通りです。

ところが、この建前により「准看護師は正看護師より立場が低い」という偏見が生じています。規模が大きい病院ほどこういった偏見を持っているケースが多く、准看護師の出世を妨げ、結果として年収の増加を抑えているのです。

<7:1看護体制の影響>

7:1看護体制の影響もあって、准看護師の活躍する場は小規模な病院やクリニックが中心になっています。小さな病院は大病院と比較すると給与が低く、正看護師との年収格差を広げている原因の一つになっていると言えるでしょう。

転職を考える准看護師が気をつけるべきポイント

以下では、転職を決意した准看護師が気をつけるべきポイントを紹介します。

<病院以外の求人では正看護師と格差がない>

病院では准看護師と正看護師の待遇差は大きいですが、病院以外の施設ではそれほど格差がないことが多いです。病院のように正看護師との格差がある職場に抵抗がある方は、選択肢の一つとして検討してみても良いかもしれません。

<臨床経験がない准看護師がクリニックに転職すると危険?>

「大病院で働くのが難しいなら、クリニックに転職しよう」と考えている准看護師の方は、少なくないと思います。しかし、大学病院などで採用枠がないからといって、いきなりクリニックを転職先に選ぶのは危険です。

クリニックは少ない従業員で業務を回しているので、即戦力を求める職場が多いです。一人当たりの仕事量も多いので、先輩に一から仕事を教えてもらうことも期待できません。 そのため、臨床経験がない准看護師には厳しい環境といえるでしょう。看護は人命に関わる仕事ですから、安易にクリニックを選ぶことはおすすめできません。

<まずは臨床経験を積もう>

臨床経験がない准看護師の方は、まずは経験を積むことを再優先に考えましょう。正社員としての採用枠がない場合は、ひとまず臨時雇用として就業し、臨床経験を積んだ上で転職活動を始めると良いと思います。

臨床を経験できる病院を探す際は、看護師専門の転職支援会社を利用することをおすすめします。総合病院の准看護師求人は限られてはいるものの、募集自体が全くない訳ではありません。臨床経験が積める病院を紹介してもらえる可能性もあるので、転職支援会社は積極的に活用しましょう。

転職したい准看護師が注意すべきポイントは? まとめ

・准看護師の求人は限られていて、大病院などに転職するのは難しい
・准看護師の求人先が限られているのは、偏見や、7:1看護体制が影響している
・准看護師と正看護師には待遇面で大きな差がある
・病院以外の施設では、正看護師との格差はそれほどない
・臨床経験がない准看護師が、クリニックに転職すると危険

看護師の勤務施設(その他編)

日本が高齢化に向かっていく現在、医療に対するニーズも多種多様に広がっています。 看護師が活躍できる場所はいまや病院だけに限られません。

どのような場所で働くかによって、仕事内容も大きく変わってきます。 一般企業の中にもこれから介護や医療の分野に進出しようと考えているところは多いです。

では具体的には病院以外の看護師の勤務施設としてどんなところが考えられるのか見ていきましょう。

1.介護施設

病院は治療をする場所ですが、介護施設は入居者である高齢者が生活をする場所です。 そこでの看護師の仕事は入居者の健康を管理することが中心となります。 入居者とのコミュニケーションも重要な役割のひとつです。

ただし、病院と違い看護師は少数派のため入居者に何かあった時は、 看護師がリーダーシップをとり医師との連携などをすすめていかなくてはなりません。 また、介護職の同僚ともうまく連携をとっていくことも重要です。

2.訪問看護ステーション

国の方針もあって在宅医療を利用する患者さんは増えています。 そんな中必要とされているのが、訪問診療を行う医師の他に訪問看護師の存在です。

単独で患者宅に訪問し、自分で判断・処置しなければいけないケースが多いため 特に経験が浅い看護師には敬遠されがちですが、 患者さんと1対1で向き合えるため、やりがいを感じることができます。

また、基本的には夜勤もなく勤務体制も柔軟なため子育て中でも続けやすく、 やる気があれば独立も可能です。

3.保健所

病院とは違い、病気にならないように地域住民の健康をサポートするのが保健所の役割です。 保健師だけでなく看護師の募集をしている保健所もあります。 募集は通年しているわけではありませんが、給与や福利厚生などの待遇がいいのも魅力です。

4.保育所・幼稚園

具合の悪い子供のケアや応急処置などが主な仕事です。 夜勤もなく、夏休みなどの長期休みがある点が魅力です。高収入を望まず、子供好きの方にはおすすめの職場です。

5.病児保育室

発熱等で保育園に行けない乳幼児の受け入れを行っている病児保育室で小児科に連れて行ったり、病状や投薬に注意しながら保護者のお迎えまで預かるのが主な仕事です。 少子化が問題になっている現在の日本では社会貢献にもなり感謝されやりがいのある仕事といえるでしょう。

6.その他

企業や有名テーマパークの他に、空港や豪華客船などありとあらゆる場所で看護師の需要があり、活躍しているたくさんの看護師がいます。ただ基本的には退職による補充という位置づけなので、求人情報を見つけるのは少し難しいかもしれません。

看護師の勤務科目

病院にはいろいろな診療科目があります。 同じ病院でもそれぞれ診療科目により特徴があります。 代表的な診療科目を具体的に見ていきましょう。

1.内科

内科の看護師の仕事は非常に多岐に渡ります。 問診や外来時のサポート、必要に応じてバイタルチェックや採血、注射なども行います。

内科で勤務すると様々な症例の疾患に対処するスキルが習得できる反面、 広く浅くになりがちです。 ただ、患者さんとしっかり向き合う必要があるため、コミュニケーション力が 自然と身に付いていきます。

2.外科

外科の看護師の仕事は手術や治療を控えた患者さんに対してケアを行ったり、 術後、治療後の患者さんが速やかに回復できるようにサポートします。

患者さんは思うように身体が動かせないため不安だったりイライラしている場合もあるので、 不安を取り除くような声かけをしたり、心身ともに適切なケアを心がける必要があります。

またオペ室勤務の場合にはスムーズにオペが行われるよう器具を用意しておき、 オペ中も医師のサポートをします。

覚えなければいけないことが多く、高い能力を要求されますが、 一方で様々なスキルを習得できたり、患者さんが元気になっていく様子を直接確認できるため 非常にやりがいがあるともいえます。

3.小児科

小児科は0歳から15歳くらいまでの子供を診療します。 小児科の看護師は医師同様に子供がかかりやすい病気に関する専門的な知識が要求されます。

小さな子供はうまく症状の説明ができなかったり、恐怖や痛みから診療室で泣いたり暴れたりすることもあります。 そんな時は診察や治療のために押さえていたりしないといけないので、体力的にもきつい仕事になります。

他に診療時間が長くなってしまう傾向があるため、残業が増えたりというデメリットもありますが、 専門的知識や技術も身に付き、子供好きな方は特にやりがいを感じられることでしょう。

またNICUや小児救急医療で勤務している場合は認定看護師を目指せるというメリットもあります。

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